サトノダイヤモンド、サトノノブレスにお疲れ様を言うスレ

歴史の扉は重かった。日本代表サトノダイヤモンド（牡４、池江）は重馬場で１５着に終わった。今年こそ日本馬の悲願達成が期待されたが、またしても世界制覇はならなかった。僚馬サトノノブレス（牡７）も１６着に敗戦。レースは１番人気の英国馬エネイブル（牝３）が制した。鞍上のデットーリ騎手は凱旋門賞単独最多の５勝目となった。

古城が見守るシャンティイで、歴史の扉の重さを思い知らされた。ぬかるんだ芝の上で、日本の至宝サトノダイヤモンドがもがく。ルメールがステッキを振るっても、持ち前の爆発力は湿ったまま。中団追走から４角で上昇しかけたが、直線はズルズルと後退した。まさかの１５着大敗。創設から９６回、日本馬初挑戦から４８年。欧州調教馬以外に踏破を許していない世界最高峰レースは、またも日本馬の挑戦を退けた。

鞍上ルメールは第一声で「馬場が重かった」と振り返った。４着に敗れた前哨戦フォワ賞と同じ重馬場。「道中はとてもいい感じだった。一生懸命で、いいポジションでリラックスしていた。でも、直線で反応が遅かった。最後は少し疲れた」。自身も初制覇を狙った舞台での大敗。「残念だけど、また次頑張りましょう」と懸命に前を向いた。

逆境の中での挑戦だった。フォワ賞後、呼吸に異常がみられ、のどの病気を疑われて内視鏡検査を受けた。幸いにも大事には至らず、特殊な鼻革を着けて症状は治まったが、究極の状態とまではいかない。追い切り後にルメールは「８０～９０％。加速が足りなかった」と首をかしげた。不利な外枠を引き、良馬場を願うも当日は無情の重馬場。池江師も「運がなかったと言うしかない」と嘆いた。

あの日の悔しさを晴らしたかった。０６年に池江師の父泰郎調教師（当時）は最強馬ディープインパクトで挑んだ。結果は３位入線、のちに失格。「いつかディープの子で、かたきを討ちたい」。息子の執念も実らなかった。同年に首差の２着（プライド）に敗れたのがルメール。「日本の馬で凱旋門賞を勝ちたい」。１５年に母国を離れ、夢を追って異国の地へ渡った。人馬のリベンジは、来年以降へ持ち越しとなった。

まだあきらめるつもりはない。トレーナーは趣味を聞かれるといつも、こう答える。「僕の趣味は競馬で勝つこと」。馬づくりに全身全霊をささげる。睡眠時間は１日平均３～４時間、完全オフは月に１～２日。「常に何かに追われて、逃げ出したくなることもある。レースでも９０％ぐらいは負ける。でも、勝てばすべてを忘れられる。最高のストレス解消。あんなに気持ちのいいことはない」。日本でいまだ誰も味わったことのない凱旋門賞制覇。究極の歓喜を追い求めて、今日からまた再起をはかる。

引用元：ヤフー【https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171002-00017541-nksports-horse】

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