藤田菜七子騎手、メインレース初勝利

デビュー２年目の藤田菜七子騎手（２０）が２１日、新潟メインの飛翼特別（１０００万、芝直線１０００メートル）をベルモントラハイナ（牝６、和田道）で制し、今年の１２勝目を挙げた。この勝利で牧原由貴子騎手（引退）が９７年に記録した女性騎手年間最多勝記録を更新するとともに、日本人女性騎手としては初のメインレース制覇を飾った。得意の新潟で、菜七子が新たな記録を打ち立てた。

重賞を勝ったような光景が目の前に広がっていた。藤田騎手は乱れた前髪を整え、照れくさそうにお立ち台に上がった。「とてもうれしいです。女性騎手の道をつくった先輩にも感謝したいです」。幾重にもファンが取り囲んだウイナーズサークル。日本人女性騎手初のメイン勝利を飾り、９７年に牧原由貴子騎手（引退）が記録したＪＲＡ女性騎手年間最多勝記録を２０年ぶりに更新した。デビュー２年目、２０歳の菜七子が歴史をつくった。

得意舞台での記録達成だ。直線競馬は昨年５月に初めて特別競走（飛竜特別）を勝ち、今年も２勝を挙げた思い出の地。１０番人気のベルモントラハイナを好位で我慢させると、最後は完全に抜け出たレッドラウダを計ったように内からすくった。「最後はなんとか届いてくれ、と。危なかったけどよかったです」。派手な勝利とは対照的に、謙虚に差し切りを喜んだ。

今後は自身が道しるべになる。「女性に限らず、後輩から目標にしてもらえるジョッキーになりたいです。今年はまだ２カ月以上も残っているので、もっと勝ち星を積み重ねたい。何勝するというよりも、目の前の１勝を目標にしたいです」。愛らしく、力強く未到の道を進んでいく。

引用元：ヤフー【https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171022-00033917-nksports-horse】

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