枠順抽選会は全関係者が品川まで行かなきゃ行けないの？関西の人大変じゃん

２０日から、美浦トレセンには柴田と水戸が取材に入った。関東馬は５頭だが、広いトレセン。水戸は「ちょっと行ってくる」と言い残して北馬場へ。南馬場に残された柴田が中川厩舎の篠島助手を追いかけると、前から小島茂調教師が通りかかった。

「先生、あの２歳（ひいらぎ賞快勝のアウトライアーズ）走るねえ。ウチの厩舎にちょうだいよ」と篠島助手。小島茂師が「じゃあ、有馬記念を勝つ馬（ゴールドアクター）と交換しようか」と冗談で返すと、篠島助手は「それはダメだなあ」と笑っていた。

まだ火曜日。のんびりムードで始まった美浦の有馬ウイークだが、これからだんだんと緊張感が増していくことを、１０年以上、取材している柴田は知っている。「ああ、本紙予想のプレッシャーが…」とますますさえない顔色になっていくのだった。

藤沢は１９日夜に栗東入り。精力的に動き回ったが、聞こえてきたのは栗東に所属する調教師たちの大変さだった。

今年の有馬記念は、２１日の午後５時から品川プリンスホテルで公開枠順抽選が行われる。出走馬の調教師と騎手には出席が義務付けられているが、水曜は午前に追い切り、午後には出馬投票の作業。それでいて午後４時には品川に到着している必要があるというハードスケジュールだ。３頭を出走させる池江調教師は「出馬投票が終わったらオーナーに電話をしなきゃいけないんだけど、それはどうしても新幹線の中でやるしかない。東海道新幹線は（トンネルで）何回も電波が切れるところがあるから…」。有馬記念３勝の名トレーナーも、翌日の慌ただしさを考えるとお手上げムードの様子だった。

東京本社も慌ただしい毎日が続く。てんてこ舞いの競馬デスク席を訪れたのが一般スポーツ担当の田代運動部長だ。「当たってますか？」と軽妙な口調でデスクの田中に軽いジャブ。ひとしきりデスクと記者に週末の手応えを聞いた後、「板津さんの印に乗って買いますよ」と言い残して立ち去ったが、このように編集局全体のテンションが上がってくるのが有馬ウイークだ。他部署の部長に“圧力”をかけられた板津も、夕方には極秘取材のため都内某所へ…。いよいよきょうは枠順も決まり、ますます忙しくなる。クリスマス決戦まで、あと４日－。

引用元：ヤフー【http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161221-00000525-sanspo-horse】

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