クリノガウディー藤沢則雄調教師「先行馬ではない。ノリちゃんにはシルクフォーチュンみたいな騎乗を」

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　第７０回東京新聞杯・Ｇ３は９日、東京競馬場で行われる。今週のキーマンは、クリノガウディーで１４年小倉２歳Ｓ（オーミアリス）以来の重賞制覇に挑む藤沢則雄調教師（６５）＝栗東＝だ。１勝馬ながらＧ１の朝日杯ＦＳ、Ｇ３の中京記念で２着がある同馬は今回、鞍上に初めて横山典を迎える。そこに込められた狙いとは。玉木宏征記者がじっくりと話を聞いた。

―クリノガウディーは前走、マイルＣＳ・Ｇ１で１２番人気ながら７着。３歳、１勝馬ながら健闘しました。昨シーズンを振り返ってください。

「折り合いが難しいのかなぁ。スタートがいいですからね。京成杯ＡＨ（７着）も富士Ｓ（４着）も、直線で前が壁になって不完全燃焼。外に出してくれれば良かったんだけど、追えなかったものね。それで悪いんだけど、（栗本博晴）オーナーとも相談して前走は佑介（藤岡佑騎手）に乗り替わり。ただ、やっぱりスタートしてちょっと仕掛けるんだよね。だからどうしても先行して、なし崩しに脚を使っちゃう。オーナーと僕のイメージは、まだ経験不足なんだから、強い馬を追っかけず、もうちょっと後ろから行ってもらって、しまいを生かしてほしい。出し抜けを食らわすような、ね」

―今回は横山典とのコンビ。藤沢則厩舎の馬に乗るのは１３か月ぶりで、重賞となると１４年２月のフェブラリーＳ・Ｇ１（シルクフォーチュン１５着）以来になります。

「そうだよねぇ（笑い）。僕の方から『ノリちゃんでいきたいんですけど』とオーナーにお伺いを立ててね。ノリちゃん、柔らかいからね。シルクフォーチュンでカペラＳ（１２年）を勝った時（４角１３番手から直線一気）のようなイメージで乗ってもらえたら。彼はホントに上手だと思ってます」

―ひと息入れて成長した点はありますか？

「２歳のＧ１（朝日杯ＦＳ２着）の後は坂路の入り口で暴れて引っ繰り返ったりしていた激しい馬だけど、担当者も工夫してね。昨秋は心身ともに完成していた感じなので、今回２か月半ぶりになりますが、特に変わったところはないです」

―栗東・坂路で１月２２日に５１秒９―１２秒０、同２９日が５１秒８―１１秒９。調教は相変わらず動きますよね。最後に見通しを教えてください。

「放牧から帰ってきてかなり緩かったけど、先々週、先週と動きも良かったし、ひと追いごとに良くなっています。今週は輸送もあるので、しまい重点で仕上がると思います。この兄弟は男の子が頑張りますよね。クリノスーアンコーが走ってくれてから、オーナーにお願いして下を全部、預からせてもらっているんですよ。今年を占う一戦になると思っています」

◆藤沢　則雄（ふじさわ・のりお）１９５４年８月１９日、北海道生まれ。６５歳。調教師２２年目。ＪＲＡ通算２７８勝。０５年の京都記念・Ｇ２（ナリタセンチュリー）など重賞８勝。プリン体、糖質カットの発泡酒を愛飲。「中京とか小倉の調教師寮でも必ず冷蔵庫に入ってて、健康に気をつかう関係者に流行っていますよ」

引用元：ヤフー【https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200204-02030201-sph-horse】

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