某有名トラックマンI氏　デムーロは「ペース音痴」

先頭に立ったその瞬間から、リオンディーズは強烈な向かい風の洗礼を受けることになる。
千二通過は1分9秒9、千六通過1分34秒5(最終12Ｒ準オープン千六戦の勝ちタイムは1分35秒9)、千八通過は1分46秒1だった。
「これで勝ったら化け物だ」
刻まれていくラップ・タイムを目の端っこで確認しながら、驚きのレース展開に絶望感を膨らませながらつぶやいた。
それでもリオンディーズは百メートル手前まで先頭を譲らず、ゴール三完歩手前までは2番手をキープしていた。
リオンディーズは化け物ではなかった。
しかし、ケタ違いに優れたサラブレッド。
前半押さえ、好位から中団、あるいは後方に控えていたら…。例えばエアスピネル、
例えばサトノダイヤモンド、例えばディーマジェスティ、例えばマカヒキと同じような競馬をしていたら、間違いなく勝っていた。
当方のダービーの本命馬はもう決まっている。

疑問はＭデムーロ騎手。なぜあんな競馬をしたかということだ。
本当のところは分からないが、独断で推定させてもらうなら、Ｍデムーロ騎手はペースが分かっていなかったのではないかということだ。
直線に向くまで、スローペースとは思わないまでも、平均ペースか、少し速いぐらいのペーとしか思っていなかったのではないだろうか。
前半3ハロンの34秒2は相当速い。しかし、スタートから追い風だったことを考えればそう極端に速いペースではなかったかもしれない。
しかし、厳しい向かい風となる向こう正面の3ハロンの35秒7は速い。しかし、Ｍデムーロ騎手は激しい風に、スピード感を狂わせられていたのではないだろうか。
以前、ペリエ騎手はペース音痴ではないかと疑ったことがある。ペリエ騎手に限らず、レース・ラップ等があまり厳しく云々されないヨーロッパの騎手は、
案外ペース判断が甘いことがある。
実際、ペリエ騎手自身、「岡部さんについていったから位置取りの心配はしなかった」というニュアンスのコメントを何度かしたことがある。
Ｍデムーロ騎手は名手ではあるが、ペース判断に格段優れた騎手というわけではないと思っている。
もちろん、ルメール騎手も同じ。かといって、外国人騎手に比べて日本の騎手が特に優れているというわけでもないから難しい。

今日のサンスポコラムで田辺が答え言ってるよ

http://race.sanspo.com/smp/keiba/news/20160420/etc16042005030002-s.html