アポロケンタッキーって何で1着にこれたの？

新王者誕生だ。内田博幸騎手（４６）が騎乗した５番人気アポロケンタッキー（牡４、山内）がＧ１初制覇を飾った。勝ち時計は２分５秒８。Ｇ１馬６頭を撃破した。今後は休養に入り、来年はドバイ遠征も視野に飛躍の１年とする。

３万人超の歓声が内田騎手の背中を押す。４角３番手。アポロケンタッキーを鞍下に従え、「負けてもいい」（同騎手）と思えるぐらい、腹をくくった。粘るアウォーディー、サウンドトゥルーの差しに対し、選んだのは真っ向勝負。競るどころか、残り１ハロンからじわりじわりと差は広がる。ゴールを目前に、殊勲の鞍上はふっと腰を浮かした。２着馬に１馬身半差。人馬の気迫が勝った。

初コンビだが、金星の予感はあった。鞍上は「キャンターが力あふれる走りで、大井は特に合うと思った」と振り返る。気後れはない。１角入り口で流れが遅いとみるやいなや、即座に３番手を確保した。「やっぱりここ（大井）は乗り慣れた人じゃないと」と山内師をうならせた好判断だ。慣れ親しんだ大井の砂。勝負どころは誰よりも心得ている。「大井で騎手になって、この地があるから今の自分があると思っている。この馬の持久力を生かせた」。０９年サクセスブロッケン以来、東京大賞典は４勝目（１位は武豊騎手の５勝）。詰めかけたファンの温かい拍手に酔いしれた。

未来への扉を開けるビッグタイトルだ。「勝つとは思っていなかった」と冗談交じりに言った同師にとって、Ｇ１勝利は０４年ダービーグランプリ（パーソナルラッシュ）以来。Ｇ１馬６頭を倒しての戴冠だ。今度は追う側から、追われる側に立場が変わる。「馬がどんどん力をつけているからね。緩かったトモにも筋肉がついてきた。ドバイ遠征は呼ばれたら考えたい。来年以降も成長が楽しみだよ」。今後は３月のドバイを見据え、休養に入る。新星から絶対王者へ。１７年は地位固めの１年にする。

引用元：ヤフー【http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161230-01758650-nksports-horse】

スポンサーリンク

スポンサーリンク