武豊騎手「今回だけの代打騎乗ですが勝ててよかったです」

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　ディープインパクト記念と名付けられた皐月賞トライアルレースを、メンバー中唯一の同産駒サトノフラッグが先頭でゴール板を駆け抜けた。鞍上には父の主戦でもあった武豊。「初めてまたがったが、馬上から眺めてもディープに似ていた。せっかくチャンスをもらったので勝ちたかったよ」と、武豊は同馬を熱いまなざしで見つめた。

スタート後、あえて馬群の中団よりやや後方を追走した。最内1枠1番だったが、レース前から「内々を回るのはやめよう」と、国枝調教師と武豊で話し合っていた。もし直線で馬群の内が空かなかった場合を考え、多少距離ロスはあっても早めに外に持ち出す競馬をしようと、2人の腹は決まっていた。

レース後、国枝師が「完璧だった。さすが」と振り返った通り、武豊は3コーナーで馬群の外へ持ち出し、4コーナーでは先頭をうかがう。早朝から雨が降り続く重馬場でのレースだったが、直線に入っても勢いは止まらない。後続が必死に追ってくるが、全く差は詰まることなく重賞初勝利を飾った。

この日の勝利で34年連続重賞勝利を挙げたレジェンドは「3コーナーから馬が自分から上がっていった。そこもディープに似ていた。思い出したよ」と笑顔で話せば、国枝師も「強い競馬だった。（1番人気の）ワーケアよりも早めに動いて勝ったんだから」と満足そうにうなずいた。

このあと同馬は偉大な父の背中を追って、クラシック三冠レース初戦の「皐月賞」を目指す。国枝師は「このまま厩舎で調整する予定。鞍上は未定でこれから考える」と一瞬厳しい目を見せたが、この日の勝利で主役の座の一番近い位置まできた。天国の父へ、サトノフラッグが皐月賞での激走を約束した。

引用元：ヤフー【https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200308-00010042-chuspo-horse】

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